the last day

3/12(日) 曇のち晴、微風
前日に輪をかけて痛い。6日間で最大のヨレって言ったら当たり前でしょと返される。
6b.nuも色々痛くて気が散る感じ。そして岩が冷たい。

珍しく指かじかむレベルの気温での1トライ目、通算では4トライ目。
懸念通り前半で落ちる。これはやばい。前半とはいえ7ピン目まで来てる。もうムーブは固まってるのでこれ以上の消耗を避けるべく降ろしてもらう。

どうしよう。やめたい。

ふくらはぎ内モモお尻腰肩甲骨周り前腕指皮が痛い。
2連続で横に遠いクリップが怖い。
今まで何ともなかったところで苦労するのが苛立つ。
もう日数どころか時間もあまりなくて焦る。
やっぱりサンタリーニャで7cなんか私には無理だったんじゃないか。
別に今回登らなくてもまたいつか来ればいいんじゃないか。
これら負の感情に完全に負けた1トライ目。

でも「またいつか」って、そんな日来るのか?

今回のたった一週間ちょいのツアーだって運よく棚ぼた的にとれた休み。
次いつまとまって休めるかわからない、というかそんな休みがこの先とれるかどうか危うい。
ましてや同じメンバーでなんて、そんな可能性ほとんどゼロに近い。

逃げてる場合ちゃうわ!

各セクションおよび負の感情への警戒レベルをMAXにして、最終日2トライ目。
前日から遠いと感じるようになってしまったポケットはそういうものだと意識してしまえばそれほど問題ない。
さっき落ちたところは保持とジャミングを細かく使い分けて慎重に。
OSトライぶりに前半突破。時間的にも体力的にも十中八九これが最後のチャンスだと考えるべき。
ガバで念入りにレストし、そろそろ足腰が疲れてきたあたりで、後半へ。
遠いクリップも「届く」とわかっていればもう腹くくるしかない。
そしてこのルートの特徴、遠めのガバが続くもここは落ちないという自信のもと無事通過。
終了点手前の若干甘いところも、前日のトライで入念にムーブ練っておいたから大丈夫。
色々と出し切ったけど、プルプルすることなく安定して終了点へ。

【Arqueologico】、RP。

勝った。痛みとか恐怖とか焦りとか諦めとか逃げとかそういったもの全てに。
嬉しい。
数字的にもほぼ限界グレードだけどそんなことより最後の最後に自分に打ち克ったことがただただ嬉しかった。
あの葛藤を乗り越えてのRP、狂喜乱舞せずにはいられなかった。笑

ガバレストからの~

遠いやつ

甘め地帯に入る手前からの~

終了点間際

ちなみにさもRPトライ前には吹っ切れていたかのように書いたけど、実際は登ってる最中も負の感情が首をもたげてきたのは一度や二度ではなかった。
もういろんな意味でギリギリでしたw

さて。ドームの奥の方はほぼ終日日陰なので、【Meneo Canario】7bでも。
アップで超簡単そうに登ってる人たくさんいるし随所でレストできそうなので一撃狙いで超絶入念オブザベ。
結果、2ピン目クリップで力尽きる。以降、各駅停車。
確かにガバ多いですけど?こんな遠いとは思わないよね?

おまけに核心どハマり。「いきまーす」の直後に「あっダメだテンショーン」の繰り返し。
え~~~何これ~~~となるも、「ここどうするんですか?」とは言わない。
ビレイしてくれたゆかじらも、「OSトライの楽しみを奪うわけにはいかない」と言わずにおいてくれた。
最終的にこねくり回したホールドの一部がうっすらスリット入ってることに気付き、盛大にムーブ変更して無事解決!
ちなみにそのあとも地味~に悪かった!

核心こねくり回したおかげで出だしからムーブ忘れつつある2トライ目。
とりあえず最初のガバまでのムーブをイメージして離陸し、そのガバにたどり着いてからも同じようにしてレストポイントを繋いでいったらあっという間に核心到着。
さすがに熟考した核心ムーブは迷いなく駆け抜けられた。
大きいムーブの連続で既にだいぶヨレつつあるけど、最後は私の武器、気合で突破。
【Meneo Canario】RP!結構びっくり!w
ゆかじら先生に「再現性と安定感が増した」とお褒め頂いた。うふ。

今までの私はつい先刻組み立てたムーブを忘れ去って常にその場しのぎの登りだったけど、今回は自分でも驚くくらいにしっかり再現できるようになった。
加えて、さっきのはちょっと不安定だったからこの体勢の方がいいかな、といった微調整も瞬時にできるようになった。
少佐が私のことを「無意識では良いムーブを知ってるからそれを意識的にできると良い」みたいなことを言ってた気がするんだけどやっと腑に落ちた。
やだもう超嬉しい。

なんて調子に乗ったところで【Boludo】7b+。
正対&ヒールだけでゴリ押そうとした私に振りを活用するよう助言してもらった前回のトライを踏まえ、だいぶ意識的にムーブ変更。
おぉ、確かにラク!全然違う!

が、

それをもってしてもガバtoガバができないくらいにはヨレていた!どんまい!笑

足位置を今までと逆にして身体倒すだけで、前腕じゃなくて体幹がヨレる。
後ろで見てた原っさんに「背中プルプルしてた」と言われて気付いた。
びっくりするくらい前腕はパンプしてないのに、びっくりするくらい動けない。
ちゃんと登り方変えることができたんだなと思うと同時に普段どんだけ使ってなかったんだと驚愕。

てな感じでまたトップアウトできず、波乱万丈スペインツアーはBoludo惨敗で幕を閉じた。よかよか。

正直Boludoを抜けられる体力残ってないのはわかってたけど、2本RPで気分良く終わったら多分調子乗るだろなとの危惧からトライしない選択肢はなかった。
あと前回の教えがどこまで実践できるか試したかった。それについては「少しだけわかったけど、まだまだ」というところ。

てな感じで、今回は自分で思ってた以上に成長してる部分をはっきり体感することができたし、逆に変えていくべき部分も具体的に見えた。
今の私には保持力upや持久力upや減量よりも圧倒的に効いてくるはず。それに気付くのに14年かかりました。笑

やるべきことは単純なのに、そこに至る道のりは単純じゃない。
おもしろいねぇ、岩登りは。
幸せだねぇ、それに気付けて。

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クライミングがないと生きていけない。

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