執念の先にあるもの

それはずっと自分には縁がないと思ってたルートのRP。

ついについに、【任侠道】12D、RP!
通算19日62便、ぎりぎり1シーズンで片づいた。
思えば今シーズン最初の二子は11/23、まだ二子で12どころか11Dすら登ったことがなく、まぁでも力はあるしと思って【火の鳥】12Aトライしてた。
約半年で任侠まで駆け上がれるとは、誰が予想したでしょう。
タッパもなければ技術もなく、保持力や持久力も人並みで特にこれといった取り柄のなく見える私だけど、体力と気力だけは誇れるものを持っていると改めて思った。
気合いと執念と意地と根性の勝利でございます。暑苦しいね。だからぬめるのかね。

超汁手の私が勝負できるのは11時までとわかっていた(夕方は湿気るからNG)ので、今回は気合いの前日入り。
あの夜の雨の中、視界の悪さにひやひやしながら1人で運転して道の駅にて車中泊。
金曜の雨が土曜に染み出すことはないとわかっていても心穏やかにはいられず、ストレスなので心を無にしようとした。
いつかの海外出張で1日1便しかない飛行機に間に合わないんじゃないか疑惑だった時に身につけた「無の心境」という技がここで活きた。


土曜早朝こんなでした。

6時半には駐車場到着、7時には岩場。いつも通り悪魔、アップ不足が怖いので2回。

どっかで見たことある写真、と思ったらすーさんのblog背景と同じだった。笑

そうして迎えた一発目の本気トライ、先週に引き続きここ半年で一番じゃないかと思うくらい最高のコンディション。
肌寒く、岩はパリパリ、眠くて動きはそんな良くないけど悲観するほど悪くもない。

15手ある核心の手前、最後のレストポイントで「これはボルダーだ、15手のボルダーなんだ」と念じた。
15手駆け抜けさえすればあとはなんとかなる、と思うとなんか行けそうな気がするでしょ。(そうか?)
チョークのノリも良い感じで、いざ出陣!

最初の20トライくらいずっと「こんなので持ち替えなんか無理」と思っていたホールドをがっつり両手で保持って体勢を整える。
チョークアップしようとしたけどそんなにぬめってないし、無駄な動きは省くべしとさっさと次の1手へ。
何十回、いや何百回?と落ち続けた6ピン目のカチにデッド、もはやここは落ちる気がしない。
それより次の左手カチガストンで持ち替えという独自ムーブが実は結構やばい。
スペースないので指1本ずつちまちま移動してなんとか持ち替え、左手を積極的ホールドへ。
「積極的に持て!」としかアドバイスできないから熊谷組は積極的ホールドって呼んでたけど、もうこれはカチ持ちできるから。
左手握り潰し、なにかの間違いなんじゃないかと思うくらい小さくてうすいポケットを経由して、前回の最高到達点である浅い右アンダーポケットへ。
50便目くらいで見つけた人差し指がひっかかるポイントに一発でヒットし、これまたカチ持ちで握り倒す。

もうあとは意地と執念。

親指で人差し指を潰すように、というか人差し指すらも中指を潰しかねない勢いで、全力でカチれば指は開かない。
指が開かなければ、落ちることはない。
13年目にしてそんな当たり前のことに気付いてからは、トラバースでは落ちなくなった。
気合いの雄叫びを出すこともなくガバフレークを止め、歓喜の雄叫び。(まだ終わってないよ!)
そんなにパンプしてなかったので最後の数手も危なげなくこなし、無事終了点にクリップ!

で き た -------- !!!!!(絶叫)

ギャラリー、ちえさんまおさんしかいない!寂しい!笑
とりあえず降りてきてbickyに電話。出ない。そりゃそうか、まだ8時半だわw
すごい時間に登ったものだ…

その後は浮かれぽんち。浮かれついでに【唐獅子牡丹】13Bを記念受験。
3トライして、核心まで2テンが最高。意外と行ける…のか?w
核心が止まらないのは当然中の当然なのでおいといて、下部も充分わっるいわー。
でも、たのしいわー!
もうほんと、登っても登っても、満足させてもらえないこの感じ!なんなの!たのしすぎるよ!

土曜も道の駅で1人車中泊の予定だったのだけど、任侠登っといてそんな寂しい祝杯はあんまりだということで先週に引き続き小川山転戦。予想以上に勢揃いしていた水戸組の宴にまぜてもらい祝ってもらいました。嬉しいよぅ、ありがとうありがとう。

急遽用意してくれたさとみさんありがとう!

おなじく急遽用意してくれた(?)すーさんありがとう!しかし朝起きたら空っぽになっておった、誰だ人のお祝いを完食しちゃったの。笑 しかしこれおいしかった!

翌日のクライミングは明日更新いたす。

12年以上クライミング続けてきてここまで打ち込み、地味な進歩に喜び、自分の汗腺やらリーチやらに1人怒り、温度や湿度のシビアさに哀しみ、それらすべての工程を楽しみ、色々やり切ったルートはないと思う。
リーチに泣かされ手汗に泣かされ、正直私には無理なのかもと思ったことも1度や2度ではなく、1テンまでどうにかこぎつけたものの今シーズン中には登れまいと誰もが思ってたんじゃないかな。(特に私が)
でも「これでだめならもうシーズンオフかな」と思って向かった先週土曜、初めて6ピン目を超え、まだいける!というより、もう決める!と一気にヒートアップ。
雨の中の車中泊アローンからの早朝RPとか、もう完全に執念勝ちですね。にやり。

手汗対策なんかここまで本気の本気で取り組んだことなかったし。
大した努力もせず嘆いてるようじゃ任侠は登れなかったな。
乾燥手すーさんに「乾いてるなら与えればいいじゃん!」と言ったけど、汁手の私こそ「出るなら止めればいいじゃん!」ですよねー。
完全にではないけど、いくらか止めたりましたよ。ふふ。

そんな感じでほんと周りのクライマーたちに育てられてここまで来たようなものです。
応援、鼓舞、ダメ出し、喝、ガヤ、どれをとっても二子らしさが出てる。ってか他の岩場でなかなかないよね。笑
二子クライマーからは登り方のみならず考え方や気持ちの持って行き方etc色々学ぶことがあった。
この半年、グレードだけじゃなくてクライマーとしてもめちゃめちゃ成長した気がする。

もひとつ思うのが、越冬してよかった!
シーズンインからシーズンオフまでほぼ全コンディションを経験したおかげでどのレベルの天気までいけるか感覚としてわかる。
どの環境下でもとりあえず本気トライ、結果、雨でも雪でも強風でも氷点下でも疲労困憊でも二日酔いでも本気ルートRPしてきたという変な自信がついた。笑
ちなみに今シーズンに任侠を触り始めそして卒業した女3人(エンさん、みほこさん、私)は全員越冬組なのだ。
コビッキーも今年は越冬隊な!と最初に言ってくれたのは確か橋本さん。
今だからぶっちゃけると実は最初「えぇ~~真冬~?」って思ってました。準備ミスでせっかくの水戸組のお声がけを断った日もありました。
遠い昔に感じるけど、たった半年前。変わったねほんと。
もう今なんて月曜からすでに次の週末の準備にとりかかっちゃう始末。病気だね。知ってる。

話を任侠に戻すと(まだ語るんかい)、これは限界ルートじゃなかったなとふと思う。
現時点でできること全部やってそれでもなお超えられないのが限界だとしたら。
今回私は「軽量化」という最終手段を使ってないけど、登れた。
登れても涙出なかったし、きっともっと上を目指さないとだめなんでしょう!

登れば登るほど、もっと登りたくなる。やばいね、中毒悪化。

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Author:コビッキー
クライミングがないと生きていけない。

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