総括的なやつ

短いツアーだったけど強く感じたことがいくつかあったので記しておく。

6年前、スペインの別のエリアで7c+登ったのにSantaLynaでは7aすら登れず衝撃を受けた。
もちろん当時登った7c+が7b寄り&タイプが合った課題(長いけど易しめなアプローチをこなしてからボルダリーな核心がひとつ、終了点までのアプローチも前半同様な感じ)であるのに加えて触った7aがとんでもないクセモノだったというのもあるけど、面白いよと勧められた7b+がトップロープですら半分で敗退したのは衝撃だった。
今回7bから7cまで6日間で4本RPという(逆の意味で)衝撃の結果となったのは、この1〜2年で対応できるクライミングの幅が増えたこと・色んな力がついたことに起因する。

SantaLynaでもルートを選べば登れるくらいには力がついていた、その理由を考察。

1トライに込める集中力。
一昨年の水戸組との岩場通いの中で、今日を逃したら次いつここに来るかわからないという緊張感からRPできた課題が何本かある。昨年の少佐とのクレイジージャムRPも、そう。
どうしても行きたいと言えば付き合ってくれる仲間たちだとわかっているけど、だからこそそれに甘えず今決めたいという強い想いを登りに反映する力がついたように思う。
1週間のツアーで、しかもルートの内容や登れる時間帯を考えると1日2〜3トライしかできない、となると、かつてよく出ていたコンペを思い出したりもした。もう競技からは離れて10年近くも経つというのに。

1トライごとのムーブ修正能力。
最初のトライでバラして、次のトライで繋がらなかったら何がダメだったのか必ず考える。足の位置は本当にこれでいいのか、踏む向きは、重心移動は、保持の感じは、身体のこなしは、、、変数は無限にあるし、まだこういうことを考えるのに慣れてはいないから迷走するときもある。けど、RPまでのトライ回数は格段に減った。
これは少佐と登るようになって身についた。特に上記にあるような限られた時間内で登るためには必須。
クライミングは頭を使うもの、と、わかってはいたけどここまで使ってなかった。

これだと決めたムーブの再現能力。
かつての私はトライごとにムーブが変わっていても自分で何で変わったかわかんない、もしくは変わったことに気づいてないくらいのレベルだった。(馬鹿なの?)
ムーブ修正能力と再現能力は相関があると思う。さっき自分が起こしたムーブを客観視できなければ修正も何もないからねぇ。両方上がった、この一年。つまりこちらの能力も、少佐と登ってきたおかげ。

色々なクライミングを嗜むのが結局のところ強くなる一番の近道。
例えばボルトルートだけに特化しようとしてそればっかやるより、ボルダーとかクラックもやった方が圧倒的に有利。今回一番感じたところ。
コンペ時代は本当にほとんどルートばっかりで、たま〜にボルダーやる程度。ルートの練習はルートが一番だと信じてた。逆に2016年は岩場のボルトルート&クラックそれもフィンガーからワイドまで&ボルダー、人工壁のルート&ボルダー、と、色々手を出した。だから去年登れたグレードだけ見るとどれも中途半端。長い目で見ないとわかんないはず、と思ってたけど、案外早く結果が現れた。
Airlineの核心は、フィンガージャムで次のガバをデッドで取りに行った。抜けそうになってもひたすらボトミングの意識で耐えたら繋がった。あと核心前ランナウトは今まさに二子でトライ中の穴ムジのおかげで耐性ができてた。笑
Asaltinbankisの核心も、ハンドジャムを駆使して乗り切った。
Arqueologicoの遠いセクションは、雨続きでボルダージムばかりだった頃に大きい動きの課題を中心に頑張ってみたことが効いた。
ここに来るのがあと1年早かったらこれらのRPは有り得なかっただろうと思う。どれか1つくらいは登れたかもしれないけど、これら全てをあの短期間で登ることは不可能だったと思う。

あとは人の意見を素直に聞き入れることでしょうか。笑
ひとまず否定せず全て聞いてみて、それから自分にできそうなもの・合いそうなものを取り入れればいい、これも少佐の教えですw
いざ実践してみると、今までもったいないことしてきたよなーと後悔しきり。

成長したとこばっか挙げてきたけど、Boludo惨敗が示す通り、まだ圧倒的に足りてないものがあるのは忘れちゃいけないところ。
SantaLynaでも「ルートを選べば」登れる、つまり未だ選り好みしないと7aも出来ないのが今の私。(敗退するのわかりきってたから例の7aは今回触ってない。)

例えば、どんな形状でも自分の得意系(正対、ヒール、キョン、ニーバー)に持ち込もうとするところ。
正対じゃなくて振りでいけば明らかにラクになるのがわかってこれまた衝撃。こんなことも知らずに14年間登ってきたのかと驚愕。
もちろん今までまったく振りを使ってこなかったわけじゃないけど、やっぱりキツくなってくると勝手に得意系の動きになってしまって最終的に自分の首を絞めることになってた。
そんなわけでどんな時も冷静に客観的に、そのルートに最適な動きができるようになりたい。具体的な目下の課題は振りを習得すること。

他にも、リピート時の落とし穴。
AsaltinbankisとArqueologicoは下部共通なのだが、Asaltin…の時は解決済と思っていた部分が突然Arqueo…で落ちるようになった。RP時には気づかなかった「もっと洗練できるところ・すべきところ」がリピート時には浮き彫りになる。今まで12aくらいまでならRP後もリピートしてきたけど、12c以上になると再RPしたことがない。逆に、ブローで数日打ち込んでたハイボールの7aを後日改めて登ったらまた出来た(しかも余裕を持って)ということがあった。それ、必要なことだったんだな。
一回登ったらそのルートはもうOK、ではない。2度3度とリピートできて初めて「その課題を登れる」と言っていいんじゃないかしら、そんな気分。

今まではツアーから戻るともっと持久力や保持力つけなきゃーとかボルダーやんなきゃーとか短絡的な感想しかでてこなかったけど、今回は全然違った。
そんな漠然としたことよりも、早く、確実に、結果につながることがある。これに気づけただけでも大収穫。

航空券は予想外の大出費だったけど、これらの気づきはその損害を補ってなお余りあるくらい大きい。
時期的にも内容的にも16年度総括みたいになったな。笑
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Author:コビッキー
クライミングがないと生きていけない。

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